・すでに非課税投資を全て活用している
・生活防衛資金を確保している
・まだある余剰資金を何に投資しようか悩んでいる
・非課税枠をフル活用するとどんな未来が待っているか知りたい
老後資金 非課税枠をすべて埋めるだけで解決できる?
当サイトは「投資初心者が、投資による利益に対する税金が非課税になる制度をフル活用できるようになる」ことを目的に運営されています。
具体的な始め方は、以下のまとめ記事で解説していますので、まだ非課税枠をフル活用していない方、これから投資を始めたい方はこちらの記事をご覧ください。
この記事はまとめ記事として、読み進めていけばジュニアNISA、つみたてNISA、iDeCoなどの非課税制度をすべて活用できるようなロードマップになっています。
非課税枠フル活用すると平均収入の39%を投資に回すことに
さて、今回の記事はすでに非課税投資を全て活用している方に対して、「次」の選択肢を提案しています。
選択肢①は「何もしない」ことです。
新しい投資は何もしなくていいの?
何もせず、ただ淡々と非課税投資を続けるという選択もアリですね!
そもそも非課税投資をフル活用している状態がどういう状態かを整理してみましょう!
平均世帯収入と非課税投資総額を割合で比較
例:夫婦(共働き会社員)と子ども二人で非課税枠フル活用(つみたてNISA、iDeCo、ジュニアNISA×2)
上記の例の場合、年間の投資額は以下のようになります。
夫 | 妻 | 子① | 子② | 家族全体 | |
つみたてNISA上限 | 40万円/年 | 40万円/年 | なし | なし | 80万円/年 |
iDeco上限 (企業型DCのない会社員) | 27.6万円/年 | 27.6万円/年 | なし | なし | 55.2万円/年 |
ジュニアNISA上限 | なし | なし | 80万円/年 | 80万円/年 | 160万円/年 |
非課税枠合計 | 67.6万円/年 | 67.6万円/年 | 80万円/年 | 80万円/年 | 295.2万円/年 |
年間295.2万円も投資に回している計算になるのね!
この数字は子育て世帯の平均的な収入の約39%にあたります。
そもそも非課税枠をフル活用できているってとてもすごいことだね!
2018年における児童のいる世帯の平均年収は745万9000円(2019年国民基礎調査の概況より)ですから、世帯の平均年収における投資額の割合も併せて整理してみましょう。
2023年まで | |
年間投資額 | 295.2万 |
月間投資額 | 24.6万 |
平均世帯年収における投資額の割合 | 約39% |
でも2024年からは新NISAになって上限額が大幅に増えるのよね?
それを加味すると年間どれくらいを非課税枠として使えるの?
新NISAは月額30万円、夫婦二人で月額60万円まで非課税枠があるけど、そこまでの入金力は普通の世帯には難しいと思うので、月額5万円、夫婦二人で10万円という想定で計算してみましょう!
夫 | 妻 | 子① | 子② | 家族全体 | |
つみたてNISA上限 | 60万円/年 (5万円/月) | 60万円/年 (5万円/月) | なし | なし | 120万円/年 (10万円/月) |
iDeco上限 (企業型DCのない会社員) | 27.6万円/年 (2.3万円/月) | 27.6万円/年 (2.3万円/月) | なし | なし | 55.2万円/年 (4.6万円/月) |
非課税枠合計 | 87.6万円/年 (7.3万円/月) | 87.6万円/年 (7.3万円/月) | なし | なし | 175.2万円/年 (14.6万円/月) |
ジュニアNISA分の80万円が減った分、家族全体の総額としては減っているのね!
これなら、2023年現在非課税枠をフル活用している人は月5万円よりも多く投資に回せそうね。
計算上は月10万円、夫婦で月20万円で、2023年までの非課税枠フル活用時の投資額(295.2万円)と同程度となるため、今フル活用している人は月10万円までは維持できそうだね!
このように整理すると、2024年以降であっても家計の約39%、月に24万円以上も投資に回すことになります。(月10万円新NISAにつみたて、iDeCoも活用した場合)
これを大きいと捉えるか、小さいと捉えるかは家計の収入状況や個人の価値観、そして何より投資目的によって変わってきます。
いや、十分大きい支出だわ、、、
そうだね!
でも投資目的が定年退職後の老後資金の確保という目的であれば、非課税枠フル活用したことでほぼ達成しています!
非課税枠フル活用で30年後は資産1億以上
新NISAで月5万とiDeCoで月2.3万円を毎月がんばったら30年後報われるの?
結論は報われます!
新NISA月5万+iDeCo月2.3万積み立てた場合
夫婦合計14.6万円/月を30年つみたて、年利5%で運用した場合30年後の元利合計は以下のようになります。
- 投資元金:14.6万円×360か月=52,560,000(一人当たり26,280,000円)
- 元利合計:119,067,976円(一人当たり59,533,988円)
ひとり6千万弱の老後資金が出来上がってるわね!
二人で約1億2千万の資金があるから、4%ルールで運用・切り崩しを行えば理論的には年400万円以上切り崩しても資産は減りません。
つまり、人生を逃げ切ったと言えますね!
ここに加えて退職一時金、現行のNISAで運用している資金が加わり、iDeCoの受取の際の税金が引かれるため、増減はありますがざっくり一人6千万円程度の老後資金ができたことになります。
60歳を定年退職としてその後30年生きたとして、6千万円を30年間で割ると年間200万円(月約16万)使用可能で、そこに更に国民年金や厚生年金などの公的年金が加わります。
令和元年度時点では、国民全員が受け取れる老齢基礎年金の平均受給額は、月額56,049円、老齢厚生年金と合計した合計受給額の平均は146,162円となっています。
つまり、退職一時金や現行のNISA運用分を除いても、夫婦で月額60万円程度のお金を確保できたことになります。
月60万円の生活水準って普通の暮らしをしていたら十分よね!
新NISA月10万+iDeCo月2.3万積み立てた場合
さっきは夫婦で月14.6万円の積立で考えたけど、もっと頑張ればもっと早く資産形成できるんじゃない?
新NISAに月10万
iDeCoに月2.3万
これを夫婦二人で行った場合何年で資産1億を超えるかシミュレーションしてみましょう!
夫婦合計24.6万円/月を20年つみたて、年利5%で運用した場合20年後の元利合計は以下のようになります。
- 投資元金:24.6万円×240か月=59,040,000(一人当たり29,520,000円)
- 元利合計:101,114,075円(一人当たり50,557,037円)
この場合、20年で家庭の資産が1億円を超える計算になります。
現在30歳と仮定しても50歳の時には仕事を辞めてもいいという選択肢を作れるわけです。
「辞めてもいい」っていいわよね
辞めなくてもいいんだもんね
新NISAで12万円つみたてればいいのでは?と思ったあなたへ
これまでのシミュレーションで「なんで新NISA10万+iDeCo2.3万?新NISAの月の上限は30万円なんだから、新NISAで12.3万円でも結果は同じでは?」
と思った方もいるかもしれません。
iDeCoを使う理由は毎月の積立が控除の対象となり、節税となるからです。
節税した金額を投資に回すことでさらに資産形成の速度を上げることができるためiDeCoの併用を推奨しています。
iDeCoの詳細はこちらの記事で紹介しています。
まとめ
この記事では非課税枠フル活用するとどういう未来が待っているかを解説しました。
非課税枠をフル活用すると約30年で人生逃げ切れるという話だったわね!
これで老後資金を確保できたと思う方は、このまま淡々と非課税積立投資を続けていけば目的達成されるため、さらにリスクをとって追加の投資をする必要はありません。
むしろ大切な人と過ごしたり、旅行に行ったり、おいしい食事をしたり、「今」を大切にすることにお金を使うべきだと思います。
つまり選択肢①は、定年退職まで働き、非課税枠フル活用以上の投資はせず、余剰資金は「今」を楽しむために使いたい人に向けておすすめです。
他の選択肢も興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
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