パパが育休を取得しない理由は?男性の育休の現状

この記事はこんな人におすすめ

・男性の育休の取得率について知りたい

・男性が育休を取得しない、もしくはできない理由を知りたい

・今後国が目指す男性の育休の姿を知りたい

目次

パパが育休を取得しない理由は?男性の育休の現状

私は二人目の子供が生まれた時に半年間の育休を取得しましたが、男性の育休には様々なハードルがあると感じました。

この記事では、男性の育休取得のハードルを、データから明らかにすることを目的として解説していきます。

どれくらいの男性が育休を取得している?男性の育休取得率

どれくらいの男性が、育休を取得しているの?

現在公になっているデータでは
2021年の時点で約14%です。

厚生労働省HPの「育児・介護休業法の改正について」では、過去の男女の育休取得率の推移が示されており、男性の育休取得率は近年増加傾向にあるものの最新情報で約14%と女性に比べて大きく下回っています。

この数字は分母を「配偶者が出産した男性」としているため、子どもが生まれた男性のうち14%しか育休を取得していない・もしくは取得できないということになります。

今後日本が目指す男性育休の方針

ちなみにこの資料が作成された当時は政府は「男性の育休取得率を2025年までに30%」を目標としていましたが、2023年6月に発表された「こども未来戦略方針」では目標が修正されました。

2025年までに実現を目指す政府目標は従来の30%から50%に引き上げ、2030年までに85%を達成することが目標に掲げられました。

達成に向け、育休中も収入が減らないよう、両親ともに取得する場合の育休給付率を手取りで10割相当(現在は8割程度)に引き上げ、取得率の開示を義務付ける対象企業を広げることも検討されています。

男性が育休を取得しない理由って一体何?

男性が育休を取得しない理由って一体何?

厚生労働省HPの「育児・介護休業法の改正について」では、男性が育休を取得しなかった理由についての調査結果が以下のように掲載されています。

男性が育休を取得しなかった理由
収入を減らしたくなかったから
41.4%
職場が育休取得しづらい雰囲気だった。または上司・職場の育休取得への理解がなかったから
27.3%
自分にしかできないしごとや担当している仕事があったから
21.7%
会社で育休制度が整備されていなかったから
21.3%
残業が多いなど、業務が繁忙であったから
20.8%
昇給や昇格など、今後のキャリア形成に悪影響がありそうだと思ったから
14.6%
休業から復帰する際に仕事や職場の変化に対応できないと思ったから
10.0%
育休取得しなくても育児参加しやすい働き方や職場環境だったから
7.7%
育休取得によって仕事がなくなったり契約終了の心配があったから
7.2%
育休は男性ではなく女性が取得するものだと思っているから
6.9%
家族や保育所などの保育サービス等自分以外に育児の担い手がいたから
5.5%
配偶者や家族から育休取得に対して後押しがなかった。または反対があったから。
3.9%
その他
2.2%
わからない
14.3%

「収入が心配」
「職場の理解がない」
「仕事が忙しい」
という理由が上位を占めているのね。

ただ、制度をよくよく理解してみると収入は育児休業給付金で実質8割は賄えるし、職場の理解についてはそもそも育休の申し出を拒否する権利は職場にはないため対策すれば大丈夫です

育休中のお金の心配についてはこちらの記事で解説しています。

また、職場の理解が得られないときの対策など、育休を取得する前に知っておくと育休取得に役立つ情報をこちらの記事でまとめています。

育休取得した男性はどれくらいの期間取得している?

育休を取得しなかった・もしくはできなかった理由はわかったわ!
では、育休取得した14%の人はどれくらいの期間取得したの?

厚生労働省HPの「育児・介護休業法の改正について」では、女性の9割以上が半年以上の期間育休を取得している一方、男性は取得した人の約5割が②週間未満となっています。

育休取得した14%の人の半分は2週間以下しか育休取ってないってこと⁉

男性の育休取得期間が「1か月~3か月未満」は24.5%で、半年以上の取得は5.5%となっています。

5.5%って14%のうちの5.5%だから
全体からみたら
「子供が生まれた男性のうち半年以上育休をとった割合」
に直したら、0.77%じゃないの!!

2週間育休をとってできることと言えば、ママが退院してくるまでの間上の子を面倒みるくらいしかできないと思いますが、今後男性が育休を取得する場合にはママに希望期間を聴く必要があるかもしれません。

取得希望したが、利用できなかった割合

「男性・正社員」について、出産・育児のためになんらかの休暇・休業の取得を希望していた者のうち、利用しなかった・もしくはできなかった割合は37.5%となっています。

利用したいのにできない人が37.5%もいたのね。

その理由は前述の通りだけど、
いずれもしっかり準備すれば対応できる可能性があります。

そもそも育休制度が整備されていない職場は転職した方がいい

「育休を取った前例がない」「育休取るのは認めない」など、企業側が育休取得を断ると「育児介護休業法第56条」に違反となり、厚生労働大臣から会社に報告を求める・勧告・助言・指導などを受けることになります。

もし「忙しいから無理」など、育休を会社側が認めないのであれば、労働局等に相談してみてください。

育休が認められない以外にも、取得することで解雇や降格・異動など、不利益扱いを受けるのも法律違反となります。

このような場合にも、会社の相談窓口をはじめ雇用環境・均等部や労基・労働局・弁護士などに相談し、改善してもらえるように働きかけてください。

その際証拠の確保が難しい場合もありますが、証拠を残す方法についてはこちらの記事で解説しています。

育休取得して復帰後、子どもとの時間を優先したい・仕事と育児と家事の両立がしんどいなどの理由から、退職を希望する人も少なくありません。

退職するのが気まずいという場合は退職代行のサービスの利用がおすすめです。

今までお世話になった会社を辞めるのに退職代行ってどうなの?

退職したらどうせ会うことはなくなるんだから、
もう終わることに労力をかけるんじゃなくて
これからの仕事や子育てに労力をかけたほうがいいと
割り切った方がいいんじゃないのかな。

顔がサイコパス、、、

また、退職するにしても次の仕事の当てがないと退職できません。

その場合は育休中に転職活動をするのもアリかもしれません。

また、退職を先にしても最長2年半は働かずに給付金をもらいながら生活できます。

転職活動と給付金についてはこちらの記事で解説しています。

まとめ

この記事では男性の育休の現状について解説しました。

色々と理由があったけど、半年以上育休取得した割合が0.77%というのは驚きよね、、、

取得できない理由にもあったような内容は対策次第では解決できると思います。

まずは育休について正しい理論武装が必要なので、そちらについてはこちらの記事で解説していますので、是非ご一読ください。

また、子育て世帯の方向けに以下の記事も掲載しています。

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この記事を書いた人

子育て・投資・育休・節税について情報発信
学生結婚→社会人1年目で第一子誕生×妻育児休業
非課税投資の手続きの煩雑さに挫折しながらなんとか結婚三年で株式資産のみで650万円を突破、結婚4年で850万円を突破、現在5年目で1000万を目指しています。
そして、兄弟友人向けに投資初心者が未経験から非課金制度をフル活用するまでの最短ルート最適ルートをブログで解説。
1人でも多くの方の役にたつように、魂を込めて書いています。

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